最も幼いころの家の記憶には、ちいさな裏庭があります。
池があって、ちいさなお稲荷さんの祠があって、柿の木がありました。
庭から洗濯物干場の階段を登ると、まだまだ周囲の建物は低くて
豊島園の花火がとてもきれいに見えたものです。
その後、新しい家は、庭も井戸もつぶして建てられ
私の生活から庭はなくなってしまいました。
いつでも母は、ベランダでさまざまな植物を育てていますが
それも庭がないさみしさを紛らわせるため、不可欠なものなのでしょう。
母の実家に預けられる夏の生活には、庭がありました。
街暮らしの私にとっては、その庭はワンダーランドでした。
ニワトリに追いかけられたり、薬味の茗荷を採りに行ったり…
普通の里山の農家の暮らしに触れることができたのは
とても幸せなことだったと思います。
今後、母の実家近くに住むことになれば、いよいよ庭のある生活です。
広い庭は、掃除だけでもたいへんよと母はあきれ顔ですが
今まで、庭があったらやってみたいこと、あきらめてたことが
みんなできるかも!
そんな風に思ったら、がぜんやる気が出てきます。
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